切削で加飾!? 木村金属工業/チタン工房キムラの加飾技術について

はじめに、加飾とは?

器物の表面にさまざまな工芸技法も用いて装飾を加えること(スーパー大辞林より引用)


市松模様・シボ・ヘアラインをはじめ、世の中にはたくさん存する模様は商品の意匠性を高め、コンセプト、デザイン、機能性をビジュアル的に表現する唯一無二の存在として製品開発には欠かせないものになっています。

表現を実現する加飾方法としては

塗装、印刷、メッキといった製法で表現されているものが一般的です。

木村金属工業では、切削加工による凹凸で金属表面に、市松模様、木目、ヘアライン、梨地、ディンプル、陶器模様、打痕模様等を表現。

切削加飾技術について、2016年より研究・開発を行い、当社通販サイト「チタン工房キムラ」で扱う、チタンアクセサリーへ技術展開しています。

模様の総高さを0.2mmほどに設定し、1/1000mmレベルで切削刃物刃先を制御し模様を構築します。

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切削加飾の特徴、メリット

印刷、塗装と違い物理的な凹凸があるので高い質感を提供出来る。

キズに強い。

希少性。

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例えば写真の画像を3D化し、切削加工で凹凸を実現、といったことも技術的に可能です。

カメラで撮影した木目画像より作成した3Dデータを切削でチタン材より作成した事例

平面、曲面のみならず、円筒、異形形状側面への加飾が可能です。

チタンアクセサリーへの展開においては、チタン材に微細工具で直彫りで表現していますが、

例えば、加飾を施した金型に材料を流すことで転写された材料の制作も可能です。

木村金属工業では、圧延加工という製法で過去に眼鏡の材料を作成していた歴史があるので、圧延金型の開発も行っています。

圧延加工で製造されたこの異形線、眼鏡ではレンズを支える玉形に用いられていますが

工夫することでチェーンやピアスにすることも可能です。